ハウスメーカーの持つデザイン性を検討する
ハウスメーカーの住宅について話す時、デザイン性については評価が分かれます。
無個性でつまらないという人もいれば、誰にも好かれる中立的な意匠という人もいるのです。
たしかにハウスメーカーの住宅には、奇抜な点がありません。
コンクリートに模様をつけたり、斬新な色の壁紙を貼ったりすることもないでしょう。
個性のあるおしゃれを目指しているのではなく、多くの人が安心感を持つ高級感をゴールとしているからです。
安心感を大切にしているのは、外観からもわかります。
大手ハウスメーカーの上級グレードは水平基調になっています。
プレーリースタイルを模範にしているようで、どっしりとした印象を受けます。
実のところ建築の世界においてプレーリースタイルは、モダンというわけではありません。
これまでに成功を収めた意匠の一例というところでしょう。
それを上級グレードに使う理由は、安心感を大切にする層をターゲットにしているからです。
より洗練されたものを求める人は、建築家に依頼すると考えているのです。
海外に本社のあるハウスメーカーの住宅について
日本で住宅を販売するハウスメーカーの中には、海外に本社を構えているところもあります。
いわゆる輸入住宅を手掛けているので、日本のハウスメーカーとは違った特徴があります。
まず北欧に本社を構えるメーカーは、断熱性能とバリアフリー、スタイリッシュなデザインが優れています。
日本よりも寒冷な気候ですから、気密性の高い断熱構造をしており、冬は暖房費用を抑えながらも温かい住環境を実現します。
また福祉国家が多いですから、1階はバリアフリーが多いです。
玄関前からスロープの住宅があり、室内も段差が少なくなっています。
デザインはいわゆる北欧デザインであり、色使いも特徴的です。
次にアメリカに本社があるハウスメーカーは、ポーチやビルトインガレージのついた住宅が多いです。
ポーチとは玄関前にあるスペースであり、ここで庭を見ながらお茶を飲むことができます。
ビルトインガレージは、自動車やバイクの愛好家に人気があります。
悪天候時にボディを傷から守ってくれますし、紫外線の影響も受けません。